昼寝の重要性〜認知症にも関連!?〜

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 理学療法士&睡眠コンサルタントの睡眠セラピストです。

午後からのパフォーマンスがあがる20分でできるテクニックとは?

それは””昼寝”です!

当たり前すぎて、面白くないと思う人がいると思いますが、昼寝は馬鹿にできません・

今回は、”昼寝”についてしっかり解説していきます。

 

 

午後の睡魔”アフタヌーンディップ”

アフタヌーンディップとは、”午後2時ごろの睡魔”のこと

誰でも経験があるのではないでしょうか!!

・昼食後に、眠くなり仕事の効率が悪くなる

・睡魔に襲われて、運転に支障が出る

・午後の授業が集中できない

など、アフタヌーンディップに悩まされる方々は多いのではないでしょうか。

しかし、このアフタヌーンディップは、生体リズムにおいて生理的に出現するように設定されているのです!!

生体リズムとアフタヌーンディップ

睡眠の生体リズム(サーカディアンリズム)の中で、”午前2時”と”午後2時”に大きな眠気が出現するように生理的に決まっているのです。

ですので、アフタヌーンディップが出現するから、『弛んでいる』『集中力がない』と自分を攻める必要はないのです。

これは、人に備わっている生理的な機能であり、このアフタヌーンディップを乗り切るために必要なのが”昼寝”なのです!!

パワーナップ

パワーナップという言葉を聞いたことがある方も少ないでしょう。

パワーナップ20分以下の短い仮眠のこと

パワーナップをすることで、午後からのパフォーマンスが向上し、眠気も解消できるため、その効果は絶大です。

ぐっすり昼寝は良くない!?

仕事などの合間に昼寝をされる方も多いでしょう。

しかし、こんなことはないですか?

・長く昼寝をしても、起きた時に体がダルい

・眠気があまり取れていない(スッキリした感じが少ない)

長時間昼寝することは、睡眠の質を変化させ、夜の睡眠にまで影響します!!

昼寝と認知症の関係性

2000年の国立精神・神経医療研究センターの研究によると

「30分未満の昼寝」をする人は「昼寝の習慣がない」人に比べて、認知症発症率が約7分の1だった。と報告している。

この研究で昼寝が重要であるとわかるが、長時間の昼寝に関しては、こんな研究データがある。

「1時間以上昼寝する」人は、「昼寝の習慣がない」人に比べて認知症の発症率が2倍も高かった!?

これにより、長時間の昼寝が健康に与える影響は大きい。

またビジネスマンで1時間以上の昼寝をとることは難しいため、昼寝は”20分程度”が最適と考えられる。

パワーナップ(昼寝)のコツ

時間帯

正午〜15時までに15〜20分程度のパワーナップを済ませる方が良いでしょう!

これ以降に行ってしまうと夜間の睡眠の影響を与え、生活リズムが崩れてしまう可能性があります。

睡眠姿勢

横になってパワーナップを行なっても良いですが、一度横になってしまうと”起きにくく”なります。

そこで”椅子に座って”行うパワーナップ”がオススメです。

<方法>

椅子に座って、机に突っ伏せる。

そのままでは、腕や顔が痛いため、柔らかいクッションでカバーしてあげると良いです。

なるべく静かな場所が良いですが、難しい場合は”耳栓”と”アイマスク”がオススメです!!

これで外界の刺激をシャットアウトするとパワーナップの質が上がります!!

※注意:”耳栓”と”アイマスク”をするとアラームが聞こえにくいので、必ず起きれるようにしといて下さい!!

僕も何度か寝過ごしましたwww

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カフェインナップ

パワーナップを行う前に、コーヒーや紅茶、お茶でカフェインを摂取すると目覚めが良くなります。

これは、”カフェインが約30分で効果を示す”ことを利用した方法です。

このカフェイン摂取で、目覚めも良くなり、午後からの眠気も改善し、午後のパフォーマンスも向上します。

 まとめ

今回は”昼寝”についてお話をさせていただきました。

たかが昼寝ですが、この昼寝の重要性を理解していないと、仕事の効率も上がらないし、後々の認知症などのリスクを高めている可能性もあります。

みなさんも、昼寝の理解を深めて、是非パワーナップを試してみて下さいね!!