睡眠と記憶の関係性
皆さんは、記憶力に自信がありますか?
僕は昔からあまり記憶力に自信がありませんでしたが、これを意識するようになり少しづつ記憶力が向上するようになりました。
そこで今回は、記憶力を高めるテクニックという事で、睡眠と記憶の関係性を解説していきます。
睡眠が記憶に与える影響!
記憶力を上げるには、睡眠が必要という言葉はみなさんもよく聞いたことがありますよね。
記憶力に関しては、様々なデータがあり、学習後に睡眠をとることで記憶の定着が行われるというデータは多いんです。
・レム睡眠中にエピソード記憶(いつどこで何をしたか)が固定される
・黄金の90分で訪れる深いノンレム睡眠は、嫌な記憶を消去する。
・入眠初期と明け方の浅いノンレム睡眠では、体で覚える記憶(意識せずに覚えられる記憶)が固定される。
しかし、これには諸説あり、一概にこれだ!と言えないのが現実です。
特に記憶には、脳の海馬という部分が関与しており、海馬は記憶以外に視床下部と言われる部分の調整などを行うと言われています。
視床下部は自律神経の中枢ですので、過度なストレスや生活習慣の乱れがあると、記憶力の低下などを招く恐れがあります。
睡眠学習
よく聞く言葉ですが、睡眠は記憶を整理する機能がメインであり、睡眠中に外界から得た情報を記憶することは困難です。
脳にインプットするためには、覚醒しか学習できないと言われています。
なので、睡眠学習とは、覚醒時にインプットした情報を整理すると理解すると良いでしょう!!
記憶の種類
睡眠と記憶の関係をお話しする前に、記憶の種類についても詳しく説明しておきます。
○宣言的記憶(陳述記憶):言葉として記したり話すことの出来る記憶のこと
・エピソード記憶:時間や場所など、個人的に体験した出来事にまつわる記憶
・意味記憶:一般的な事柄にまつわる記憶。知識として知っている
○非宣言的記憶:言葉として表現することができない記憶。
・手続き記憶:特に意識せずにしている行動や技能(スポーツなど)
・情動記憶:恐怖・不安などの感情にまつわる記憶
新しい身体的技能を習得するためには、練習をしたその日に”6時間から8時間程度の睡眠”をとることが欠かせないと言われています!!
睡眠と忘却(寝れないことにも意味がある!)
勉強したことを忘れてしまうことはマイナスですが、忘れることにも意味があります。
恐怖や不安などで寝れないと悩む人も多いと思います。
しかし、寝れない理由は”嫌な記憶を脳に定着させないため”の脳の努力なのです!!
恐怖や不安などは情動記憶として、脳に記憶されるのですが、睡眠でこの記憶が定着しないようにあえて寝ないようになっていると考えてください。
覚醒時の記憶力向上テクニック
睡眠は、覚醒時にインプットした項目を整理や強化する役割が強いことは、説明しました。
記憶力を上げるには、覚醒時にしっかり脳にインプットしないと睡眠で整理や強化されません!!
そこで、記憶力を向上させるテクニックをご紹介します。
興味を持つ
脳にはかなりの数の刺激や情報が入るため、かなりの確率で忘れてしまう!!
多くは、”注意散漫”が招く結果である。
注意散漫となる要素として、”単純に興味がない”ことが多いのではないでしょうか?
みなさんもこんな経験はないですか?
「趣味や好きな事はすぐに覚えられるが、興味がない事は覚えられない」
これは、”無意識の関心”と言われ、関心を持ったものをだけに記憶力が働くようになっている。
興味がないことなどを記憶するためには、”自発的関心”を高める必要がある。
無意識の関心は誰にでも備わっていると言われるが、自発的関心は訓練が必要です。
普段から、あまり関心がなかった物や人などに注意を向け、興味を高める練習を心がけてみましょう!!
記憶エクササイズ
そして記憶に必要なことは、”思い出す”ことです。
そこで簡単なエクササイズとして”毎日の出来事は振り返る”ことで脳をエクササイズしましょう!!
夜の空いている時間に、リラックスした状態(ベッドの中はダメ)で、今日の出来事や食べた物・会った人などを振り返って思い出します!!
これを15分程度毎日繰り返すことで、徐々にその日の出来事が鮮明に思い出せるようになってきます。
まとめ
今回は、睡眠と記憶力に関するお話をしました。
記憶を定着させるには、覚醒時にしっかりとインプットした情報が睡眠により整理・強化されます。
ですので、記憶力を上げたい場合は、興味を持ちながら定期的に復讐し、しっかりと睡眠を取ることで、記憶が定着しやすくなります。
是非一度実践してみてくださいね。