グルテンは本当に悪者なのか?
こんにちは。睡眠コンサルタント&理学療法士の睡眠セラピストです。
今回は、前回に引き続き睡眠に影響する食事のお話!
【グルテン】
みなさんも一度は耳にしたことがある言葉ではないでしょうか!
小麦粉に多く含まれるグルテンで、最近は、グルテンの過剰摂取が体に悪影響を及ぼすなどのことが言われており、グルテンフリーの食材などを購入する人も多くなっているのではないでしょうか!?
果たして、グルテンは悪者なのか?
睡眠の質にも影響する体の慢性炎症。
慢性炎症を起こす要因として、”過度なグルテン摂取”があります。
今回は、グルテンが我々の体に与える影響について解説していきましょう!
【グルテンとは?】
グルテンとは、小麦やライ麦などの穀物の胚乳から生成されるタンパク質の一種。
小麦粉を使用したパンやパスタ・うどんなどに多く含まれまる。
最近は、グルテンアレルギーというアレルギーという言葉も多くなり、グルテンの過剰摂取が体に悪影響を与えるという情報が多くなってきました。
プロテニスプレイヤーのジョコビッチ選手も、グルテンアレルギーと分かり、グルテンの摂取を控えたところ、体の調子が改善し、好成績を上げ始めたことは有名ですね!
それによりグルテンを含まないグルテンフリーの食材なども多く出現しています。
【グルテンアレルギーとは?】
グルテンアレルギーとは、グルテンに対して体が免疫アレルギーを起こす体質のことを言います。
具体的な症状としては、下痢や貧血・頭痛・鼻水などの症状があるそう。
しかし、色々な研究があるも、グルテンアレルギーを正確に検査する方法も確立はしていないみたいです。
グルテンが必ず体に悪いと言った確実なデータはまだ出ていないみたいで、グルテンアレルギーでなければグルテン摂取は問題ないと言っている研究もあるみたいですね。
グルテンアレルギーを判断するには?
グルテンアレルギーを判断する方法は、まだ明確ではありませんが、グルテンを絶って症状の改善を観察する方法が一番良いと思います。
大麦摂取後に、肌のかゆみや赤み・便秘・下痢などの不調が出現したら、グルテンアレルギーの可能性が高い。
※大麦では、不調は現れなかったとしても、パンやパスタなどに含まれる小麦でグルテンアレルギーが出現する場合があり、その際は小麦粉アレルギーと推測される。
パンの過度な摂取は控えたほうが良い!?
スーパーやコンビニに置いてあるパン。
菓子パンなど手軽に美味しく食べられるため、ついつい買ってしまう方も多いのではないでしょうか!
最近は、糖質ブームで低糖質パンなども多く出現しています。
パンも勿論、グルテンを含む食品なのですが、パンはグルテン以外にも体に与える影響が多いです。
パンが体に与える影響とは?
①血糖値の上昇が半端ない!
パンに含まれるデンプンはブドウ糖として血液中に流れ込みます。そして、血糖値を急激に上昇させます。
糖質は、血糖値を上げることは有名ですが、急激な血糖値上昇は血管内が傷つけるため、体はどんどん老化していきます。
②抗栄養素が入っている
市販のパンには、大量の砂糖やブドウ糖が入っている以外に、小麦が使われています。
小麦の中には、フィチン酸という抗栄養素(栄養吸収を妨げる)成分が入っており、大事な栄養素を吸収できなくしてしまいます。
カルシウムや鉄分・亜鉛などのミネラル分吸収を阻害してしまう。
③全粒粉は悪玉コレステロールを上昇させる
全粒粉とは、小麦粉の一種で表皮・胚芽・胚乳を全て粉にしてものをいい、胚乳だけを使用した小麦粉より栄養素が高いと言われています。市販のパンやクッキー・シリアルなどに多く使用されています。
しかし、2002年の全粒粉を使用した研究では、悪玉コレステロール値がかなり上昇していたと報告されています。
小麦粉だけで見れば全粒粉が栄養素が高いですが、パン自体には他の食物や食品に比べて栄養素が少ないため、無理して摂取する必要もないみたいですね。
以上が、パンが体に与える影響です。
菓子パンなどは、簡易的に食べられるため、なかなかやめられない食品ではありますが、過度な摂取は体に悪影響を及ぼす影響もあるため、適度な量をオススメします。
【まとめ】
今回は、睡眠の質に影響を与える慢性炎症を引き起こす原因と言われている”グルテン”についてお話ししました。
グルテンは、人それぞれで合う・合わないがあるため、各自で評価する必要があります。
もし、毎日グルテンを摂取していて、グルテンアレルギーの症状がある方は、一度グルテンを摂取せず評価することをオススメします。
グルテンアレルギーでなくても、過度な菓子パンなどの摂取が控えた方が良いでしょう!
パン自体に栄養素が少ないため、パンで摂取するより他の食材で栄養素を補うようにしてみてください。