たっぷり睡眠をとると身体によくない!?
休日は、ゆっくり長く睡眠を取ろうと考える人は多いと思います。
僕もその一人で、昔は休みの前の日は夜更かしをして、昼までたっぷり寝ていました。
たっぷり睡眠(ロングスリープ)は、とにかく気持ちいいのですが、体には果たして良いのでしょうか!?
本日は、たっぷり睡眠(ロングスリープ)について解説していきます。
ロングスリープ
ショートスリーパーの記事を投稿した際に、ショートスリーパーは遺伝的な要因が強いとお話ししました。
ロングスリーパーで有名なのは、かの”アインシュタイン”です。
アインシュタインは、諸説によりますが毎日10時間は寝ていたとか…
ショートスリーパーもそうですが、ロングスリーパーにおいても重要なのは、”健康”であるかが大事です!
健康を伴わない短眠・長眠は、身体にとって意味をなしません。
長時間睡眠が身体に及ぼすリスク
ショートスリーパーの記事の際に、少し載せておりましたが、長時間睡眠では、一気に”死亡率が上がる”事が報告させていただきました。
2010年の系統的レビューによると、
- 9時間以上の睡眠でガンや糖尿病・心疾患のリスクが上昇した。
- 6〜8時間程度の睡眠が、最も早死のリスクが低下した。
という事で、やはり寝すぎもよくないという結果です。
他にも、①認知機能低下②肥満③脳卒中増加④メンタル低下⑤慢性疼痛の悪化などが報告されています。
私も、以前自分に最適な睡眠時間を評価するため、1日9〜10時間睡眠を1週間程度試して見ました。
その結果は、
- 寝ているのにダルい
- やる気が起きない
- 日中眠い
などなど。あまり長時間睡眠は自分には合っていませんでした。
長時間睡眠は体調や病気により影響されているのではと思う方も多いと思われますが、2007年のレビュー論文によると、健康な成人でも長時間睡眠をとると①うつ傾向②疼痛の悪化③体内炎症反応(CRP)レベルの増加したと報告されています。
やはり、自分に合った睡眠時間を獲得しないと、身体に与える影響は大きいですね。
睡眠と身体の炎症反応
先程の2007年のレビュー論文の結果にも出てきました”炎症反応(CRP)”。
これは、身体内の炎症を表す数値で、風邪やがんなど身体が異物に反応して炎症を起こすと、このCRPが上昇します!
”睡眠には身体の炎症反応が関連”しているのではないか!?
僕もこれを聞いてビックリしましたが、しっかり研究データも出ているみたいです。
Biological Psychiatryに記載されている「睡眠障害・時間・炎症に関するコホート研究と実験的睡眠不足の系統的レビューとメタ分析」によると、
・平均睡眠時間が1日7時間以下では、CRP・インターロイキン(IL9)が急増した。
・平均睡眠時間が1日9時間以上で、CRP・インターロイキン(IL9)・TNAなαが急増した。
7時間以下の短眠でも、9時間以上の長眠でも身体の炎症反応が増加するという、ビックリな研究結果ですねwww
やはり、睡眠時間は”7〜8時間の間”が最適かもしれませんね。
これにより、睡眠不足が続く事で、身体の炎症反応が増加する事が証明されました。
慢性的な睡眠不足は、慢性的な炎症反応を引き起こし、それを放っておくと様々な病気になってしまいます。
慢性炎症は、心臓病やうつ病・肥満・糖尿病など様々な病気と関連するため注意してください。
まとめ
今回は、ロングスリープについてお話ししました。
長時間寝る事は、時には気持ち良いですが、毎日9時間以上の睡眠を取る事は、あまりオススメできません。
しかし、一概に全員に当てはまるわけではないですので、一度自分に合った睡眠時間を睡眠日誌などで評価する事をオススメします。